通信制高校のスクーリングとは?登校型・集中型の違いと出席の重要性を解説
通信制高校を卒業するには、各教科ごとに定められた回数のスクーリングに出席することが必要です。本記事では、スクーリングの概要とその具体的な内容について詳しく説明します。
スクーリングとは?
スクーリングは正式には「面接指導」と呼ばれ、学校に通い直接授業を受けることを指します。全日制高校の授業に似たイメージを持つと理解しやすいでしょう。全日制高校では通常、毎日学校に通いますが、通信制高校では基本的には毎日登校する必要はありません。スクーリングの頻度は、選択したコースや履修する単位数によって異なります。
しかし、全く登校しなくてもよいわけではなく、卒業するためには各教科ごとに定められたスクーリング回数に必ず出席する必要があります。
スクーリングのスタイルは「登校型」と「集中型」がある
スクーリングは主に 「登校型」 と 「集中型」 の2つのスタイルに分けられます。志望する通信制高校がどのスタイルを採用しているのか、入学前に必ず確認しておくことが重要 です。
登校型スクーリングとは?
登校型スクーリングでは、一般的に週1~5日の登校が必要 となります。登校日数は 各学校や履修科目数によって異なります。
✅ こんな人におすすめ
- 定期的に学校へ通い、学習のペースを維持したい人
- 自宅での学習に不安を感じる人
- 先生に相談する機会を多く持ちたい人
- 友人と交流しながら学びたい人
登校日数が多いと、学習の悩みを相談できる機会が増え、先生への質問もしやすくなる ため、安心して学習を進められます。また、友人との交流の機会も多く、学校生活を楽しみながら学べる環境 が整っています。
集中型スクーリングとは?
集中型スクーリングでは、年間に数日間のみ登校すればよい スタイルです。学校によっては、年間5日程度の登校 で済む場合もあります。
✅ こんな人におすすめ
- できるだけ登校を避けたい人
- 短期間で効率よく単位を取得したい人
- 日常生活の自由な時間を確保したい人
- 昼間はアルバイトや趣味にたっぷりと時間を使いたい人
なお、集中型スクーリングには「通学型」と「宿泊型」の2種類 があります。
📌 通学型 … 指定された日程に学校へ通学し、授業を受けるスタイル。
📌 宿泊型 … 学校が指定した日程で合宿を行い、短期間で集中して授業を受けるスタイル。
ただし、宿泊(合宿)型の場合、以下のような点に不安を感じる場合は、事前に十分に検討することをおすすめします。
- 大勢の人と共同生活をするのが苦手な人
- 初対面の人との交流が不安な人
- 遠方への移動に不安がある人
また、宿泊(合宿)型スクーリングでは、交通費や宿泊費が別途発生する ことがあるため、事前に費用を確認 しておくことが重要です。
スクーリングに行かなければどうなるの?
通信制高校には、過去に不登校を経験した生徒も多く在籍しています。そのため、登校日数が少ない通信制高校でも、入学後にスクーリングへの出席が難しくなり、欠席が増えてしまう生徒もいます。スクーリングに行くことができなくなる理由はさまざまで、
- 「朝早く起きられない」
- 「電車などでの通学が負担に感じる」
- 「教室に入ることに不安を感じる」
といったものが挙げられます。
しかし、スクーリングは通信制高校において卒業要件のひとつであり、いかに登校日数が少なくても、学校が定めるスクーリング回数には必ず出席しなければ卒業できません。
「スクーリングに行きたくない」と感じることは決して珍しいことではありません。ですが、全日制高校と比較すると、通信制高校のスクーリングは負担が軽く、精神的なストレスも少ない傾向にあります。それでもスクーリングへの出席が難しい場合は、学校の先生に相談することをおすすめします。
スクーリングのスケジュール調整や、負担を減らすための対策を提案してもらえることがありますので、ひとりで抱え込まずに相談してみてください。