通信制高校を検討している人の中には、「通信制高校には体育の授業がないのでは？」と思っている人も少なくありません。しかし、通信制高校であっても体育は必履修科目であり、必ず実施されています。
特に、通信制高校を選ぶ生徒の中には、中学校時代に不登校を経験したり、体育のスクーリング（授業）に苦手意識を持っていたりする生徒も多くいます。体育が苦手な理由はさまざまですが、例えば次のような不安を抱えていることが多いようです。
- 体育の授業でグループを作る際に、うまく輪に入れないのではないか
- グループの中でコミュニケーションが苦手で馴染めないのではないか
- 運動が苦手で、周りに迷惑をかけるのではないか
こうした不安を持つ生徒が多いため、体育の授業の進め方に配慮をしている通信制高校も少なくありません。
通信制高校の体育の特徴
通信制高校にも体育の授業はありますが、全日制高校と比べると授業時数はかなり少なくなるため、体育が苦手な人でもプレッシャーを感じにくいでしょう。運動メニューも比較的軽めに設定されていることが多く、生徒の体力や運動経験に応じた内容になっている学校も多くあります。
また、グループワークが必要な授業であっても、生徒がプレッシャーを感じにくいような工夫がされています。例えば、ペアワークや個人で取り組めるメニューを取り入れるなど、生徒が無理なく参加できるようにしている学校もあります。
ただし、通信制高校によっては体育の実施環境が異なります。例えば、以下のような違いがあります。
- 運動場や体育館の有無：学校によっては、専用の体育館がない場合もあります。
- 設備の充実度：体育館に空調がない学校もあり、夏場や冬場の授業環境が厳しいことも。
📍上記写真は、英風高等学校の体育館（空調完備）
学校見学の際に確認すべきポイント
通信制高校への入学を検討している場合、体育の授業についてもしっかり確認することが大切です。特に、以下のポイントをチェックしておくと安心です。
- 体育のスクーリング（授業）の頻度やカリキュラム
どのくらいの頻度で授業があるのか、どのような内容が含まれているのかを確認しましょう。 - 設備の充実度
体育館や運動場があるか、設備が整っているかを確認しましょう。 - 実際のスクーリング（授業）の様子を見学する
可能であれば、実際の体育の授業を見学させてもらうことで、授業の雰囲気を確かめることができます。
まとめ
通信制高校にも体育の授業はありますが、全日制高校と比べると授業時数が少なく、運動内容も軽めに設定されていることが多いでしょう。
また、生徒がプレッシャーを感じにくいように配慮された授業が行われていることが多いので、体育が苦手な人でも安心して取り組める環境が整っています。
ただし、学校によって体育の環境や授業内容には違いがあるため、体育が不安であれば、見学の際に設備や授業の進め方についてもしっかり確認することが大切です。体育が不安な人も、自分に合った環境の学校を見つけることで、無理なく取り組めるはずです。
通信制高校選びの際には、ぜひ体育のスクーリング（授業）の内容もしっかりチェックしてみてください！
